板橋区大山にあるオレンジの不動産屋アメニシティの日常
blog【大家さんQ&A】高齢者に部屋を貸す際のリスク回避方法は?
所有しているアパートに、高齢男性が1人で入居希望の申込みが来ています。
正直、入居後に孤独死とかにならないかが心配です。
かといって若い人が気に入るような物件でもないので、部屋を借りたいと言ってくれる人にはなるべく貸したいのですが、高齢者に部屋を貸す際のリスクを軽減する方法はないでしょうか?
賃貸経営と高齢者の現状
近年、少子高齢化が進み、賃貸経営においても大家様が今までのように「高齢者の方はご遠慮致します。」とはなかなか言えない時代になってきました。
その一方で単身高齢者の孤独死も増えている現状が、賃貸オーナー様を悩まします。
少し前の新聞記事による統計
●年代別では60代の孤独死が多い。(全体の30%越え)
●その中でも男性の割合が圧倒的に多い。(男女比=8:2)
●そして男性の約20%は発見まで死後30日以上経っているとの事。
(これは男性の方が周囲とのコミュニケーションが少ないのが主な要因)
●死亡後の残置物処理費と原状回復費の合計が平均で約60万円。
やはりこの孤独死のリスクを軽減しないと、賃貸オーナー様も単身高齢者を積極的に受け入れるという気にはならないと思います。
板橋区で行われている高齢者見守りサービス
①高齢者電話訪問サービス
高齢者電話相談センターが週2回まで入居者に電話連絡(安否確認)をしてくれます。
連絡が付かなければ緊急連絡先人に連絡をしてくれます。
【対象】65才以上の一人暮らしの方 【費用】無料
②緊急通報システム
室内に生活リズムセンサーを設置し、一定期間室内での動きを感知しなかった場合、民間緊急通報システム事業者に通報が入り、待機しているスタッフが24時間体制で対応してくれます。
又、自宅で入居者が急変した時に、本人が専用通報機を押しても同じく通報が入ります。
【対象】65才以上の一人暮らし及び高齢者のみの世帯
【費用】住民税非課税世帯世帯:月額400円
住民税課税世帯:月額1,400円
※生活保護者などは無料
上記のサービスはこちらで説明を聞いたり、申請をしたりできます。
弊社の管理物件でも最近は、高齢の1人暮らしで身よりがいないもしくは遠方の場合、入居の条件として、上記の①高齢者電話訪問サービスに加入してもらっています。
借主も貸主も費用がかからず、借主の同意さえ取れれば開始できるので簡単です。
板橋区立おとしより保健福祉センター
東京都板橋区前野町4-16-1
電話:03-5970-1111
その他実務としてのアドバイス
近年では入居者が加入する保険にも、室内での死亡時に残置物撤去費用、特別清掃費用、原状回復費用が保険金で出る商品もあります。
また、ただ単に高齢だからと言って不安視するのではなく、入居申込みのあった時点で一度ご本人とお会いになってみるのもひとつの方法です。
高齢でも見るからに元気で健康で社交的な方はたくさんいますので、会って話すと不安も解消する場合もあります。
以前に比べて孤独死によるリスクを軽減する対策方法は増えています。
賃貸オーナー様としては、物件の状態や特性を見極めながら募集条件をカスタマイズしていく事をおすすめ致します。
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