板橋区大山にあるオレンジの不動産屋アメニシティの日常
blog心理的瑕疵の考え方
不動産会社も日々勉強です。
宅地建物取引業協会が定期的に主催する研修会に行ってきました。
場所が大山の板橋区立文化会館なので近くてありがたいです。
テーマ1 近年のマンション取引をめぐる問題点
弁護士の方が実際にあった事例を交えながら、不動産業者が仲介業務をするうえで気を付けるポイントを講義していただきました。
その中でも改めて参考になったのは「心理的瑕疵」について。
心理的瑕疵(しんりてきかし)とは、一般人が心理的嫌悪を感じる事柄の事で、例えば購入したマンションの一室が過去に自殺があったなどです。
心理的瑕疵の特徴は以下の通りです。
①人によって感じ方が異なる。
②時間の経過とともに心理的嫌悪感が薄れていく。
よく不動産業界には根拠のない噂が流れます。
ある部屋で人が亡くなった事を、次の入居募集時・売却時には告知しなければいけないが、その次からは告知しなくていいとか、2年経ったら告知しなくていいとか、自殺・他殺は告知するが病死は告知しなくてもいいというような話です。
これらは全て断定的なルールはなく、全てケースバイケースだという事です。
要は買主や借主が、その事実を知っていれば買わなかった・借りなかったと思える程の嫌悪感が認められるかどうかで判断される事になります。
主な判断基準としては、その部屋での亡くなり方、亡くなった時からの経過年数、近隣住民による認知度などを総合的に判断された過去の判例が最も参考になる基準ではないでしょうか。
本日の研修会で、弁護士さんがこんな事を言っていました。
「これを伝えたら買ってくれないかも。これを伝えたら借りてくれないかも。という事ほど必ず伝えるべきである。それが仲介トラブルから皆さんの身を守る最良の方法です。」
確かにそう思います。
私も仲介をする不動産業者として心掛けていることは、取引する物件についてプロとして考えられる範囲の調査を漏れなく行い、その中で知り得た情報は包み隠さずに契約前に買主・借主に伝え、それを踏まえて納得して契約してもらう事が大切だという事です。
初心を改めて思い出させてもらった研修会でした。
板橋区に地域密着の不動産会社 株式会社アメニシティ
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