板橋区大山にあるオレンジの不動産屋アメニシティの日常
blog貸さない方が得策という事も
先日、退去立ち合いをした賃貸マンションの話です。
元々この建物は数年前から前面道路が東京都による拡幅計画対象地に該当しており、取り壊しの予定となっていました。
よって今まで借りていただいていた方とは今年の3月31日までの定期借家契約を締結しており、若干期日よりは早かったですが予定通り退去となった訳です。
退去立ち合いが完了した報告を大家様にお知らせしたところ、大家様から拡幅計画の状況を教えてくださいました。
大家様 「結局今、拡幅計画が予定より遅れていて、あと最低6ヶ月は建物の取り壊しはないみたい。これから6ヶ月間だけ定期借家契約で貸す事はできますか?」
ここでちょっと試算してみます。
部屋を貸した場合の想定収入
①部屋の広さ、設備、6ヶ月しか借りれない条件から、借り手が付くと思われる賃料は月2万円前後。
6ヶ月貸したとして合計12万円前後。
部屋を貸した場合の想定支出
①最初に多少小綺麗にしないと決まらないのでハウスクリーニング、畳の表替えなどが必要。
②入居中に設備老朽化の不具合があった場合の修理・交換代。(古い建物なので可能性は大)
③可能性は低いが雨漏りがあった場合も貸主の費用負担で対応が必要。
このように貸主は、短期間でも人に部屋を貸して家賃を頂く場合、その分不具合を対処する責任も付いてきます。
今回の得られる収入に対して、負うリスクの可能性を考えると最悪赤字になる事も考えられます。
そういった理由で大家様には、
私「この部屋はもう貸さない方が得策です。しいて言えば映画やテレビの撮影場所、又は一時的な荷物置場として1日・1週間単位で借りたい方がいれば検討してもいいのではないでしょうか。」
とお伝えしました。
何でもかんでも空室なれば募集をするのではなく、物件の状況とそのリターンとリスクを把握したうえで方向性を考えることが大切ですね。
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